2010年04月17日

『サザエさんうちあけ話』は面白い

 NHKの朝の連続ドラマで水木しげる先生の奥様の自伝『ゲゲゲの女房』がドラマ化され
毎日楽しみにしているのですが、
マンガ家さんの自伝のドラマ化、といえば、
私の場合、
「マー姉ちゃん」
が浮かびます。

『サザエさん』で有名な、長谷川町子さんの自伝、
『サザエさんうちあけ話』のドラマ化でした。


いまウィキペディアを見てみたら、
1979年4月から9月までの放映だった模様。
●マー姉ちゃん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E5%A7%89%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93

…ってことは、私は小学5年生のときの放映です。

毎日見てたわけではないと思いますが、
記憶に残ってると言うことは見たことはあったのかな。
小学生がどうやって見てたんだろ。
8時15分からなんて、小学生には見られないですよね。
まだうちにビデオはなかったはず。
謎だ…。


ま、それはさておき、
原作の『サザエさんうちあけ話』は
ハードカバー版がうちにあって、
面白くて何度も読んでました。


『ゲゲゲの女房』を再読した勢いで
モーレツに『サザエさんうちあけ話』が読みたくなり、
文庫版を引っ張り出して、ひさびさに再読。





いやぁ〜、やっぱ面白い!!


絵が好きな14〜5歳の女の子だった町子さんが
「アー、田河水泡のお弟子になりたいなァ」とつぶやいたら
それを聞いたお母さんが、
弟子入りさせるために町子さんを
田河先生のお宅につれていかせちゃう、
というのが、すごい。
お母さん、大胆なお方です。


ちゃんと弟子にしてもらえちゃったりして、
そのあたりのいきさつや
田河先生のお人柄の話なんかも楽しいのです。


大人になってからのお話もどれも面白いんですが、
動物好きの町子さんのところに
ある人がもちこんだイギリスの犬が

「ウィリッシュ・コーギー・ペンブローク」

だったりして(朝日文庫p.62)

「えええー、長谷川さん、
そんなに早い時期にコーギー飼ってらしたんだ!!」

と驚きました。
私はそんなに動物好きってわけでもないのですが、
コーギーは大好きなんでつい、反応してしまいました
(賢そうな顔と、胴長短足な体のアンバランスさが
すごくカワイイ。最近は日本でもすっかり
メジャーな犬種ですね…)。


●コーギー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%AF


長谷川家は
お父さんも早くに病死。
長じて三姉妹のお姉さんと妹さんは結婚されますが、
お姉さんの旦那様は戦死、
妹さんの旦那様も30代で病死。
町子さんは独身。

…というわけで、
長谷川家は
母・三姉妹・妹さんのお嬢さん二人、という構成。


そのため、人から
「おたく、パパがいらっしゃらないから、その点何かとマイナスよね」
「そうよ、ママが三人いらっしゃるようなもんですもの」

<しんせつからか、おせっかいか、しばしばこのコトバを耳にしました。>とのことですが(文庫p.118)
妹さんが高名な心理学者にたずねたところ、

「それはちがいまう。
お宅はお母さまが三人ではなく、お父さまが三人なのです」

とおっしゃっていて、
これは面白い指摘だなぁ〜と思いました。
長谷川さんも
<さすがに、名言です。
妹の洋子も、コドモが中学上級のころから、姉妹社の片ぼうかついで、はたらいていますので、
三人共、思考 発想、行動すべてが父おや的なのに
気づきました>

と書かれていて、これも興味深い。

さすが長谷川町子さん。
年月を経ても色あせない面白さを持つ自伝だと思います。



「マー姉ちゃん」も、見てみたいなぁ。
posted by 川原和子 at 06:54| Comment(2) | TrackBack(0) | マンガ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ええと『サザエさんうちあけ話』には姉妹的な本があります。町子先生の妹さんが綴られた『サザエさんの東京物語』。『うちあけ話』で町子先生が胃潰瘍で入院し仕事を再開するまでの話がありますが、『東京物語』によると実は癌だったそうです。晩年の町子さんとは付き合いが途絶えていて遺産相続も一切辞退したので税務署のほうで勘ぐられた話が最後にでてきます。

余談ですが先週、某社の植草氏と取材にいってまいりました。いえサザエさんとは別の企画ですが。
Posted by 久美薫 at 2010年05月30日 01:33
> 久美薫さま

はじめまして。
コメントありがとうございます。

実は私も以前、中野翠さんのコラムで、
妹さんの書かれた『サザエさんの東京物語』の存在を知って
読みたいと思ったまま
なかなか果たせずいたのですが、
そういった内容が書かれているのですね。
参考になる情報を
ありがとうございました。
Posted by 川原和子 at 2010年05月31日 08:56
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