毎日楽しみにしているのですが、
マンガ家さんの自伝のドラマ化、といえば、
私の場合、
「マー姉ちゃん」
が浮かびます。
『サザエさん』で有名な、長谷川町子さんの自伝、
『サザエさんうちあけ話』のドラマ化でした。
いまウィキペディアを見てみたら、
1979年4月から9月までの放映だった模様。
●マー姉ちゃん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E5%A7%89%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93
…ってことは、私は小学5年生のときの放映です。
毎日見てたわけではないと思いますが、
記憶に残ってると言うことは見たことはあったのかな。
小学生がどうやって見てたんだろ。
8時15分からなんて、小学生には見られないですよね。
まだうちにビデオはなかったはず。
謎だ…。
ま、それはさておき、
原作の『サザエさんうちあけ話』は
ハードカバー版がうちにあって、
面白くて何度も読んでました。
『ゲゲゲの女房』を再読した勢いで
モーレツに『サザエさんうちあけ話』が読みたくなり、
文庫版を引っ張り出して、ひさびさに再読。
いやぁ〜、やっぱ面白い!!
絵が好きな14〜5歳の女の子だった町子さんが
「アー、田河水泡のお弟子になりたいなァ」とつぶやいたら
それを聞いたお母さんが、
弟子入りさせるために町子さんを
田河先生のお宅につれていかせちゃう、
というのが、すごい。
お母さん、大胆なお方です。
ちゃんと弟子にしてもらえちゃったりして、
そのあたりのいきさつや
田河先生のお人柄の話なんかも楽しいのです。
大人になってからのお話もどれも面白いんですが、
動物好きの町子さんのところに
ある人がもちこんだイギリスの犬が
「ウィリッシュ・コーギー・ペンブローク」
だったりして(朝日文庫p.62)
「えええー、長谷川さん、
そんなに早い時期にコーギー飼ってらしたんだ!!」
と驚きました。
私はそんなに動物好きってわけでもないのですが、
コーギーは大好きなんでつい、反応してしまいました
(賢そうな顔と、胴長短足な体のアンバランスさが
すごくカワイイ。最近は日本でもすっかり
メジャーな犬種ですね…)。
●コーギー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%AF
長谷川家は
お父さんも早くに病死。
長じて三姉妹のお姉さんと妹さんは結婚されますが、
お姉さんの旦那様は戦死、
妹さんの旦那様も30代で病死。
町子さんは独身。
…というわけで、
長谷川家は
母・三姉妹・妹さんのお嬢さん二人、という構成。
そのため、人から
「おたく、パパがいらっしゃらないから、その点何かとマイナスよね」
「そうよ、ママが三人いらっしゃるようなもんですもの」
と
<しんせつからか、おせっかいか、しばしばこのコトバを耳にしました。>とのことですが(文庫p.118)
妹さんが高名な心理学者にたずねたところ、
「それはちがいまう。
お宅はお母さまが三人ではなく、お父さまが三人なのです」
とおっしゃっていて、
これは面白い指摘だなぁ〜と思いました。
長谷川さんも
<さすがに、名言です。
妹の洋子も、コドモが中学上級のころから、姉妹社の片ぼうかついで、はたらいていますので、
三人共、思考 発想、行動すべてが父おや的なのに
気づきました>
と書かれていて、これも興味深い。
さすが長谷川町子さん。
年月を経ても色あせない面白さを持つ自伝だと思います。
「マー姉ちゃん」も、見てみたいなぁ。
余談ですが先週、某社の植草氏と取材にいってまいりました。いえサザエさんとは別の企画ですが。
はじめまして。
コメントありがとうございます。
実は私も以前、中野翠さんのコラムで、
妹さんの書かれた『サザエさんの東京物語』の存在を知って
読みたいと思ったまま
なかなか果たせずいたのですが、
そういった内容が書かれているのですね。
参考になる情報を
ありがとうございました。