2007年03月23日

ソ連消滅はいつ?

 ゆうべ夜中の変な時間に目が覚めて眠れなくなったので、なんとなくボーッと『もやしもん』2巻(第一刷)を読み返しました。
で、「うーん…ピロリ菌って変な名前だよなあ…」などとどーでもいいことを思ったりしていたのですが、ん?


第15話のインフルエンザウイルスに関する脚注(67ページ)で、

「ソ連は’77年に消滅」

ってなってる。
77年って、私9歳じゃん!

……いや、いくらなんでも、そんな早く消滅してないッスよ。
ソ連、まだあったよ!!


…と思って調べてみたら、ソ連消滅は、1991年でした(←平成だ…)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%88%E9%80%A3%E9%82%A6#.E5.B4.A9.E5.A3.8A



重箱の隅をつつくような指摘で、たいへん恐縮です。
いえ、『もやしもん』は担当編集者の方もノリノリなかんじがすごく楽しくて好きなんで、間違いを責めてるとかじゃないんです。
決して。

だいたい、数字にも社会の動きにも激弱のわたくし。
本来ならこういう間違いはナチュラルにスルー(=気がつかない)んですが…
…なにせ、昭和の生まれじゃけぇのう…。

気がついてしまったんじゃよ!!
なにしろ歴史を生きていたんじゃよ!!
中学高校時代には、レコードをテープにダビングしてたんじゃよ!!
「パンダコパンダ」は(まだビデオが普及してなかったので)自主上映会(!!)で見たんじゃよ!!
卒論はもちろん、ワープロじゃなくて、手でしこしこ書いたわい!!
ええい、年寄り扱いするな!
まだモーロクはしとらん!!ゲホッ(咳き込む)



……ところで、今年大学に入るお子たちは、平成生まれですね…。




★★★補足です(3/24)。
ちなみに『もやしもん』2巻には、地の小口(って言うのかな?単行本の下方の、ページの束の部分)に、菌の絵が浮かび上がってるんですよねー。
カワイイ。


『もやしもん』にはこういう遊び心がいっぱいあって、そこもすごく面白いです。
きっとこれは担当編集者さんがかなりアイディア出したりなさってるのでは、と勝手に推測してます。


なんか間違いをあげつらうみたいなエントリになってしまってホントに恐縮なのですが、言うまでもなく、その何倍も、素敵なたくらみで、読者を楽しませてくれてます。
未読の方で興味をひかれた方は、ぜひ一度、書店で単行本を手にとってみてください。
いろんな仕掛けがあって、思わずニヤリ、ってかんじですよ!
posted by 川原和子 at 10:56| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうそう、今世界地図をみたらビックリするよ。
それから、漢字の書き順なんかも変わってきてるし。
(子供に教えていて指摘される!)

私の一番古い記憶にある歴史体感は、中国の4人組裁判デス。
江青女史ってすごく悪いヤツだと思った記憶が。。。
ちなみに、私は卒論はワープロだよ〜ん。
Posted by youmei at 2007年03月23日 16:02
>youmeiさま
>漢字の書き順なんかも変わってきてるし。

そうなんだ!!
たとえばどんな漢字ですか?
書き順、どんな基準で変更されるんでしょうねー。


>私の一番古い記憶にある歴史体感は、中国の4人組裁判デス。

えっ、そうなんですか!!
それは新聞?テレビ報道?
私は全然記憶にないなあ…。
youmeiさん、社会派…!!


>ちなみに、私は卒論はワープロだよ〜ん。

そうなんですか!!
私は短大だったので、えーと88年卒業。
なので、卒論を書いたのは、87年かな?
yoummeiさんが卒論を書かれたのは、89年かな??

…もしやその2年くらいがが…手書きとワープロの…端境期かも…!?
Posted by 川原和子 at 2007年03月23日 20:43
姉さんへ

こんばんは。実の弟です。
「わが姉ながら(だから?)あほやなぁ〜」と思いつつ楽しませてもらっています。

>…と思って調べてみたら、ソ連消滅は、1991年でした(←平成だ…)。
我が家の地図は1988年発行のものですが、おっしゃる通りでちゃんと「ソビエト連邦」と書いてあります。
話は変わりますが、姉さんも(いやっ、村上春樹か?)以前このブログで書いていたかもしれませんが、こういうものって何となく買い換えるタイミングを逸してしまいますね。

>中学高校時代には、レコードをテープにダビングしてたんじゃよ!!
え〜っ、いつのものかは覚えてませんが、ユーミンのカセット数本や「バッハオルガン名曲集」などなど姉さんにダビングしてもらったカセットがいまだに手元にありますよ。さすがに最近は聞いていませんが・・・。(でも、これって著作権法違反かしらん??)

>「パンダコパンダ」は(まだビデオが普及してなかったので)自主上映会(!!)で見たんじゃよ!!
これって、一緒に連れて行ってもらったよね??カリオストロの城を見た時と一緒かな??

>卒論はもちろん、ワープロじゃなくて、手でしこしこ書いたわい!!
ワープロでした・・・。1993〜94年に掛けてです。
Posted by かぢばる夫 at 2007年03月24日 23:22
>かじばる夫さま

おおっ、弟よ…!!
元気ですか?(←家族通信モード)


>我が家の地図は1988年発行のものです

> 話は変わりますが、姉さんも(いやっ、村上春樹か?)以前このブ
> ログで書いていたかもしれませんが、こういうものって何となく買
> い換えるタイミングを逸してしまいますね。

……なんと物を大事にする人だ…!!
でも、あのう、そ、そ、それは、この機にぜひ、買い換えることをお薦めしますよ!!
だって、国名、かなり変わってますよ?
ドイツも西と東に分かれてる時代では??

そして、「地図って買い換えるタイミングを何となく逃しちゃうよね」というのはおそらく、「私が薦めた村上春樹のエッセイに出てきた話」だと思いますよ〜。
私もなんとなく読んだ記憶があります。
うちの地図はけっこう最近買ったんですが、でも、全然見ないなー…(←持ってる意味なし。自爆)。


>姉さんにダビングしてもらったカセットがいまだに手元にありますよ。

な、なんと物持ちのいい…!!

>(でも、これって著作権法違反かしらん??)

いや、個人で楽しんでる範囲なので、問題ないと思いますよ。


>>「パンダコパンダ」は(まだビデオが普及してなかったので)自主上映会(!!)

>これって、一緒に連れて行ってもらったよね??カリオストロの
>城を見た時と一緒かな??

そうそう、「パンコパ」と「雨降りサーカス」と、あとカリオストロの宮崎アニメ3本立てだったはず。
姉弟3人で行って、上映が長いので、休憩時間に廊下で親に作ってもらったおにぎりを食べました(笑)。
あれって、何年だったんだろう…。

>卒論
>ワープロでした・・・。1993〜94年に掛けてです。

そうか、そのころはもうワープロが標準だったのかな?
卒論みたいな長文を書くためには、ワープロが果たした役割はけっこう大きいんじゃないでしょうか。
Posted by 川原和子 at 2007年03月25日 00:04
姉さんへ

>ドイツも西と東に分かれてる時代では??
おっしゃる通りでした・・・。ぼちぼち買い換えますかね・・・。

>あれって、何年だったんだろう…。
全く記憶にないです・・・。多分、私は小学生だったかと。

>そうか、そのころはもうワープロが標準だったのかな?
微妙な時期かと。周囲にそれなりに手書きの人がいた気がします。
パソコンについて言うと、私が大学出て就職した時(1994年)、一人一台でなかったのが1995年には一人一台となりましたね。60人程の小さな会社でしたが、その時期、かなり爆発的に広がった気がします。きっとその後の学生さんはワープロ、というよりは、パソコンで8割以上の人が、卒論作っているのではないかと推察します。
Posted by かぢばる夫 at 2007年03月25日 21:06
>かぢばる夫さま
>全く記憶にないです・・・。多分、私は小学生だったかと。

うーん、そうなると、年齢構成的に、
私が中2、かぢばる夫さん小6、末弟小2
くらいの頃かなあ??82〜83年くらいかな??


そういえば、ガンダムの劇場版も、姉弟連れだってテアトル西新(笑)に見に行かなかったっけ?
私はたしかそのとき、シャアの下敷きを買いましたよ…(赤ザクとシャアの絵柄)。
認めたくないものだな…自分自身の(以下略)


>パソコンについて言うと、私が大学出て就職した時(1994年)、
>一人一台でなかったのが1995年には一人一台となりましたね。

なるほど。

パソコンによって、文字(文章)を書くのは格段にラクになったけれど、そのことが書き手の肉体とテキストを切り離し、ミステリが爆発的に分厚くなった…という指摘を、堀井憲一郎さんが『若者殺しの時代』(講談社現代新書)でされていた、と記憶します。
個人的には、納得いく指摘でした。
手書きって、ホント、いっぱい書くと手が痛くなるもんね。
私なんか筆圧高いし、手書きだったらこんなにたくさん・早く・文章書けないーと思うことがよくあります。
あと、ワープロ・パソコンは、訂正が簡単なのも大きいですね。

ワープロ・パソコンの普及は、文章の挿入・削除、脚注をつけるといった要素に革命をもたらしてますよね、きっと。
Posted by 川原和子 at 2007年03月26日 19:18
姉さんへ

>私が中2、かぢばる夫さん小6、末弟小2
お〜いっ、「末弟」は小3ではっ・・・。

>そういえば、ガンダムの劇場版も、姉弟連れだってテアトル西新(笑)に見に行かなかったっけ?
これは覚えてないやっ。

>私はたしかそのとき、シャアの下敷きを買いましたよ…(赤ザクとシャアの絵柄)。
渋っ。
と言いつつ我が家にはいつ買ったか全く分からないバイファムの下敷きが未だにあります。使ってはいませんが・・・。
(改めて見てみると端の方に「1984.11.2.わたなべひろし」の署名があるので、84年以降のものであることは間違いないとは思いますが・・・。)

>個人的には、納得いく指摘でした。
確かに。
そう考えると早い段階でタイプライターが普及していたアメリカの本が昔から分厚いのも納得ですね。

>ワープロ・パソコンの普及は、文章の挿入・削除、脚注をつけるといった要素に革命をもたらしてますよね、きっと。
そうですね。
個人的に思っているのは、アウトラインを使って文章の構造を確認できることにより、論理的な文章が書きやすくなったことも大きな影響(貢献)だと思っています。
梅棹先生が『知的生産の技術』で書かれていたようなことが随分と楽にできるようになったなぁと思います。
論理的な文章でないとあんまり関係ないかもしれませんが・・・。

Posted by かぢばる夫 at 2007年03月27日 21:58
>かぢばる夫さま
>お〜いっ、「末弟」は小3ではっ・・・。

え?
私と5才違いで、私が小6で、末弟が小1。
私が中2だと、1+2で…あっ、ホントだ、小3だ!!
…算数も出来ない姉ですんません……。


>いつ買ったか全く分からないバイファムの下敷き

ホントに物持ちいいですね…。
もしや、小学生の時、某アニメ誌のプレゼントで当たったセル画も、まだ持ってたりしますか…?


>梅棹先生が『知的生産の技術』で書かれていたようなことが随分
>と楽にできるようになったなぁと思います。

これは、本当にそうですね。
あの本で梅棹氏が試行錯誤なさっていたことが、ワープロ・パソコンの登場で、実に大衆的レベルであっさりできるようになったと思います。

でも、去年、『知的生産の技術』を改めて読み返してみたら、技術的な部分はもう現実が先をいってしまっていますが、一方で、ものを考える道筋的な部分では、まだまだ「現役」な部分がたくさんある本だったので驚きました。名著ですね。
Posted by 川原和子 at 2007年03月29日 10:00
姉さんへ

>もしや、小学生の時、某アニメ誌のプレゼントで当たったセル画も、まだ持ってたりしますか…?
さすがに捨てました。
原のダイエーのレコード屋さんで買ったガンダムのピクチャーレコードも今は持っていません。初めて買ったレコードでしたが・・・。

>でも、去年、『知的生産の技術』を改めて読み返してみたら、技術的な部分はもう現実が先をいってしまっていますが、一方で、ものを考える道筋的な部分では、まだまだ「現役」な部分がたくさんある本だったので驚きました。名著ですね。
むむっ、渋いことやってますね。
私は確か高2の時に姉さんに薦められて読んで、大変な感銘を受けてから読んでません。
その頃読んで、それから読んでないのは川喜田氏の『発想法』やバーバラ・ミントさんの『考える技術・書く技術』などですね。
感銘を受けている本がノウハウ本ばかりですが・・・。(あんたは昔からそうだった、との声が聞こえてきそうですが・・・。)
Posted by かぢばる夫 at 2007年03月31日 15:07
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。