BL(ボーイズラブ)のオビについてのお話でありました。
オビってあの、本に巻いてある、あおり文句が印刷されたり推薦文が書かれたりしているアレです。
オビ、楽しいですよね。
本を選ぶときの参考になるし、けっこうオビにひかれて買っちゃったりします。
わたくしが最近一番ぐっときたBLのオビのあおり文句は、
「いいかクソガキ 戻れねぇ年なんだ」
でした。
ちなみに『くいもの処 明楽(あきら)』(ヤマシタトモコ 東京漫画社)のオビ。

居酒屋『くいもの処 明楽』の店長、明楽(32)はある日、バイト店員の鳥原(26)にマジ告白され動揺。
店長とバイト。男同士。32歳と26歳。
男同士の6歳差はデカい。
鳥原の告白を「ガキのたわごと」とかわそうとする明楽と、動じない鳥原。
二人の関係はどうなる?…というお話。
地味めの表紙で、内容も大きな事件が起こるわけではないのですが、とても面白かったです。
ヤマシタさんは、会話がうまいなぁ。
キャラクターに日常の言葉で気持ちを語らせるので、するりと世界に入っていけます。
あと、この本に収録されたかきおろし短編「リバーサイド・ムーンライト」はなんと、イケメン(27)が太めの年上同僚(30…だが、見た目38くらいのクマさんタイプ)に恋してしまう、というお話。
たった8ページの作品ですが、うーん、美形同士が暗黙のお約束のBLで、これってけっこう新機軸では??
と新鮮でした。
ヤマシタトモコさん、これが初コミックスだそう(←オビ情報)。
今後が楽しみです!
…それにしても、この「明楽」シリーズ、それぞれテーマ別の本に載ったようですが(「年の差カタログ」「制服カタログ」など)、第4話の掲載誌はなんと、「オヤジカタログ」。
オヤジ…って、32歳ですか。
…私より…全然年下です。
いえ、わかっちゃいるんですけど…なんとなく……うなだれ気味になりました。
でも、30オーバーの主人公のセリフだからこそオビにぐっときたわけで、
問題なしです!!(←?)
おおっ、ご本人のコメント、恐縮です。
毎週楽しませていただいております!
>最後にあげたオビの惹句、おわかりになります?
もちろんです!!
我が偏愛のあの作家さんの、ピアニストとヤクザのお話の2巻ですよね!!(と、鼻息荒く)
…でも、他のは全然わかりませんでした…。
修行が足りません!!