第一回目にとりあげられたのは、菅野文『オトメン(乙男)』(白泉社)です。
『オトメン(乙男)』は、乙女的趣味・思考・特技をもつ乙女な男子・オトメン(乙男)でありながら、それをひたかくしにして男らしくふるまう主人公が恋をして…?というお話。
『オトメン(乙男)』は私も面白く読んでいたこともあり、興味深く記事を読んだのですが、文中に「男の子のモノローグが前面に出た少女マンガ」の例として『S・A(スペシャルエー)』というマンガが挙げられていました。
恥ずかしながら、このマンガ、未読であったわたくし。
へぇ〜そんな少女マンガが!とさっそく「S・A」でamazonで検索したら、……なんと、結果は…14019件もヒット。
お、多過ぎです!!
気を取り直して、こんどは「スペシャルエー」とカタカナでいれてみたら…
なぜか…トップに、 藤子不二雄A先生の、
『愛…しりそめし頃に…満賀道雄の青春』の4巻が。
あ、amazonさん……!!
それって、amazonさん的な見解は、「スペシャルエー」といえば、
藤子不二雄A先生のことだと言うのか…!?
…と、少女マンガが出てくると思ったら藤子不二雄A先生が出てきた、という衝撃に、思わずトミノ台詞になったわたくし。
しかしamazonにきっぱりそう言いきられると、
「たしかに…スペシャルエーといえば、藤子A先生のことなのかも…」
…などと、だんだんそう思えてきました(←?)。
それはともかく、「S・A」で検索した場合、
左サイドの「カテゴリーで絞り込む」で「コミック・アニメ・BL」を選び、
さらに「少女コミック」で絞ると92件になってトップに「S・A 9巻」が出てくるよ!
…と教えて頂きました。
…あっ、ホントだ!!
そんなわけで、意外にもアクセスに苦労した『S・A』だったのでした。
こちら↓にも、2巻へのリンクをはっておきます。
(1巻は画像がなくてなんだかさびしかったので、2巻をば)
★追記(4/20)。
漫画評論家・永山薫さん、ライター・エディターの浅野安由さんのブログで『オトメン(乙男)』にふれているものがありましたので、貼らせて頂きます。
●永山薫さんのブログ「9月11日に生まれて」
http://d.hatena.ne.jp/pecorin911/20070414/
●浅野安由さんのブログ「vivement mercredi! 」
http://d.hatena.ne.jp/ayuasano/20070121
執筆者ご本人からのコメント、ありがとうございます!
>今から考えると、「男の子の方の感情の動きが前面に出たマンガ」
>と言った方が正確だったかも、と思いますです、ハイ。
なるほどー、です!
『のだめ』が主に千秋のモノローグで語られる、というのは、たしかこのあいだ(3月24日)のSmaStationでの少女マンガ特集の時、ハニーさんがコメントでご指摘になっていて、「おお、さすがハニーさん!」と思いました。
私はわりと「ぼ〜っとマンガを読みがち」なところのある読者なのですが、こういう点は、指摘されると「その意味」について意識化できるので、個人的には非常に意義のあるご指摘だと感じました!!
あと、『オトメン(乙男)』では、女の子(りょうちゃん)が作る弁当(魚がとぐろをまいてる!)に爆笑でした。
すごいビジュアルインパクトですよね(笑)!