一日目は、京都精華大学にて発表、二日目は京都国際マンガミュージアムにてシンポジウム、という構成でした。
いろいろな意味で、刺激を受けた二日間でした。
ところで、今回はマンガ研究者のヤマダトモコさんと一緒に宿をとらせていただいたのですが、博識、かつマンガへの愛にあふれたヤマダさんとご一緒させていただくとですね、新幹線の中から夜、意識を失う瞬間まで、ず――――ッとノンストップでマンガの話をしてしまうので、ある意味たいへん危険なのです……ッ!!
その様は、踊るのを自分の意志では止められない靴を履いたバレリーナのごとし。
ちなみに宿では、「小学生の頃読んでた少年誌は?」という話で盛り上がり、週刊少年マガジン掲載作(『タフネス大地』とか『胸騒ぎの放課後』とか『Theかぼちゃワイン』とか『愛しのボッチャー』とか………)を挙げているうちに眠りにつきました…ッ!!
しかし、小学生時代の一時期は週刊少年誌をすべて(!!)読んでいた栄光の時代もあった私ですが、最近はすっかり落ちぶれて、少年誌にはうとくなってしまっております……。
話題作をあとから単行本で追いかけるのがやっと、という体たらく。
そんななので、こんな面白いマンガをやってることを最近、知りました。
『ヤンキー君とメガネちゃん』(吉河美希、講談社)
タイトルどおり、ヤンキー高校生品川くんと、メガネの委員長・足立さんの学園コメディもの。
一見とってもマジメそうなメガネ女子・足立さん、実はとっても●●だった…という話で、ハイパー天然娘・足立さんにふりまわされる品川くんが哀れでかわいいです。
なんというか、少女マンガっぽさが入ってるけどウェットにはなってない少年マンガ、ってかんじで、寸止め感がいいですねー。
出たばかりの3巻で知ったんですが、作者の吉河さん、真島ヒロさんの元アシスタントなんですね。
納得。
イヤミなく、楽しく読めるマンガでした。
やっぱ少年誌もチェックしなくちゃ、面白いマンガ読みのがしちゃうね!と反省しました。
…しかし、「ヤンキー君とメガネちゃん」と聞くと、つい『湘南爆走族』(吉田聡)を連想する昭和な私です。
手芸部所属の、めちゃ強いヤンキー(=江口洋介)というのは、当時、新機軸でした。
きっと吉田さんって少女マンガも読んでおられるのでは、という感じで、そこもよかったなぁ。
好きなマンガでした。