1980年に出されたもので、入手困難になっていたものを、入手しやすい文庫として出し直したものです。
しかも、ただの復刊ではなく、データをできる限り現物にあたりなおし、正確なものに改めたもので、さらに戦後すぐから1979年までの主な作品年表などもついていて、資料的価値も高い。
文庫の編集者である藤本由香里氏の、マンガ史への敬意と、米沢さんのお仕事をより完全な形で残していこう、という志を感じるお仕事でもあると思います。
実は今回、ご縁があって、私もデータの確認をちょっとだけお手伝いさせていただきました。積み上げた大量のマンガを繰っていく地道な作業なのですが、なんだか面倒さえも嬉しく感じるような、とても光栄な、楽しい作業でした。
コミックマーケット代表として広く認知されていた米沢さんの、評論家という別の面のお仕事である、この本。
手にとると、米沢さんの、超人的な広い目配りを実感できます。
これが、1000円でおつりがくる値段で買えるのは、とても安いと思います。
…いえ、私自身は、えてしてこういう良書を買い逃して、後から入手に苦労するうかつなタイプなのですが……
今回は、そんなあやまちはおかしませんよ!!(と、鼻息荒く)
オビには、
「唯一の少女マンガ通史!」
の文字が!!
多くは語りませぬ(えっ、語ってる?)。
マンガ好きの方は、お手元に置かれることで、より深く力を発揮することになる本なんじゃないかな、と感じてます。
ご興味のある方、発売直後の入手しやすいこの機会にぜひ、お手元にどうぞ。
★★★
ところで、amazonのリンクだと、大変残念ながら、高橋真琴さんのすごくかわいい表紙の画像がなぜか、表示されません。
残念。
この表紙は、イラストレイターとして認知度が高い高橋真琴さんの、少女マンガ家時代(!!)の扉絵です。
書店に行かれた際には、ぜひ、このかわいい表紙を目にしてみてください!!
戦後少女マンガ史 (ちくま文庫 よ 19-1)
posted with amazlet on 07.08.10
米沢 嘉博
筑摩書房 (2007/08)
売り上げランキング: 124998
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やっと買いました〜!こちらで紹介されて初めて知り、絶対買おうと
決意していましたが、なかなか本屋に行けなかったら…Amazon品切?
筑摩書房も?ヤ、ヤバイと焦って新宿の紀伊国屋に行ったらまだ
積んでありました!よかった…(^-^;
まだ読み始めたばかりですが、私の知らない時代のことが詳細に
語られているのでかなり面白いです♪わかりやすいです♪ネットの
無い時代に本当にすごい…とひたすら頭が下がります。
米沢氏はお亡くなりになって初めて知った方なのですが(すみません…)、
雑誌「CREA」の少女マンガ特集や、別冊太陽の少女マンガの世界を
手懸けていたと後で知り、昔からお世話になっていたんだと驚きました。
米沢さんのお仕事をそうとはご存じではなかったけれど(でもご覧になっていたのですね)、今回の文庫を入手されて、改めて業績を認識されたり、お仕事にふれられたりなさったのですねー。
しかも私のブログがそのきっかけになってくれたなんて!!
とっても嬉しいです。望外の喜びです。
コメント、本当にありがとうございました。
とても光栄に思います!!
米沢さんは本当にすごいです…驚くこと、納得することがたくさん
たくさんありました☆感謝感謝デス。
今まで70年代以前のことはネットや書籍等で断片的に知っている
つもりでしたが、戦後からの流れが時代の流れとともにいっきに
判って私の中でとてもすっきりしました(^0^)正直感動でした♪
ただ1点わからなくって…教えて頂けたら、と思いまして……
何故「リボンの騎士」は少女漫画としては異端なのでしょうか?
かなり大昔に読んだことがありますが、普通に少女漫画と思っていた
のですが…今読むと違いがわかるのでしょうか…??
コメントありがとうございます。
>何故「リボンの騎士」は少女漫画としては異端なのでしょうか?
『戦後少女マンガ史』のなかだと、moriさんのご質問のように、52ページ4行目に、
「作品としては、少女マンガの中で異端として終わることになる「リボンの騎士」」
という表現がありますね。
以下、私の解釈なのですが、
この後の53ページや59ページの記述から察するに、
「リボンの騎士」的な「児童文学」的夢とロマンのファンタジー路線は、
当時大人気だった、ある意味生活密着路線(?)の「少女小説」的な少女マンガに比べると、
雪崩を打ってそれ(「リボンの騎士」路線)一色になるようなメインストリームではなくて、
とても重要な意味をもつ作品だけれども
ある意味、結局「異端」だった…
という意味かと考えています。
もちろん、「石森章太郎、松本あきら、水野英子といった」(p.59)手塚的ロマンとファンタジーを描く重要な作家もいたけれど、量的には必ずしもメインではなかった、という意味ではないかと。
こういう部分は、
その時代を生きたわけではない私みたいな読者にとっては
体感しようがないところであり、
『戦後少女マンガ史』のような本が出て語ってくださる重要な意味の一つだと思っています。
今後、研究が進んで精緻な検証が行われていく上で、
ひょっとしてまた違う視点も出てくるかも知れませんが、
解説で藤本由香里氏が書かれているように、
まさしくそのための「基底」をつくってくださる本ですよね。
こういう本が、文庫という手軽に手に取れる形で多くの人に読まれることの意味も大きいと思います〜。
なるほどデス☆今振り返ると核な作品なのに、当時の空気の中では
ちょっと斬新すぎた、という感じでしょうか。
私も初めて学年誌を買ってもらったのがたぶん1980年でしたので、
この本に出てくる作品群はまさにその前年までの世界☆
復刻や大人買いもして昔の作品も読みつつありますが、さらに
読んでみたい少女マンガがいっぱい増えました(^-^;
もっと復刻しないかなぁ♪
あと今日紹介されている対談本も面白そうですー(>w<)
あとマーズの旦那様も素敵デスー(^0^)/
よしながさんの対談本、面白いのでぜひ手に取ってみてください!!
オススメです。
あと、夫のことも…ホメていただき……あ…ありがとうござい…ま……す……(←語尾が小さくなっていくのは何故…?)