マラーホフというロシア出身のバレエダンサーを中心とした公演です。
★★★
私はバレエはま――――――ったくの門外漢で、
見たことがありませんでした。
どんくらいド素人かというと、
モダンバレエを見に行って、
「先生!!
バレエなのに、チュチュを着た人が出てきません!!」
とかゆってるレベルの素人です。
かわはら・ド・シロウト(←なんとなくフランス風に名乗ってみる)です 。
それなのに一昨年、突如、
「一回くらいは見てみたい!」と思い立ち
知り合いの方に便乗して3回綴りのチケットを買ってチャレンジ。
しかし、
これまたド素人の悲しさで、
いきなりモーリス・ベジャールの舞台を見てしまったのでした…。
いきなりベジャールとは、
後から思うと
基礎すっとばしていきなり応用編、
みたいな感じで、
なにがなんだかわけがわからず、
あわあわしてしまったのでした………。
それでも、3回も見たら、
バレエ脳がインストールされるかしら?
とか内心、期待してたんですが、
同行してくださった方に
「あの人たち、パンツ一丁ですよ!」
↑
(ド素人特有のバレエの衣装に対する先入観とのギャップでつい…)
とか、
「人のからだがあんな形に!!」
などという
著しく芸術的感興をそぐコメントをささやいて
終わってしまったのでした……
(Aさん……せっかく御一緒させて頂いたのに…
こんな最悪の同行者で、
ホント…あのときは…すいませんでした…)。
★★★
そんな私ですが、
このたび、
バレエに造詣の深い評論家の藤本由香里さんにお声をかけていただき、
この「マラーホフの贈り物」をなななんと、藤本さんの解説つきで(!!)
見る機会をいただく幸運に恵まれてしまったのでした…。
生きてると、いいことが…あるものです!!(涙)
しかも、前から三列目というすごいよいお席で!!
(藤本さんが、かなり前から予約なさっていたそうです)。
まったくもって、
コバンザメのような幸運あいのり★っぷりです…!!
(←なんか、動揺のあまりたとえがワケわかんなくなってます)
★★★
結論から言うと、
すごくよい体験になりました。
クラシックとモダンがほどよいバランスで入ったプログラムで、
http://www.nbs.or.jp/stages/0802_malakhov/content03.html
初心者でも楽しかったです。
そして、
なんといってもマラーホフ。
すごいです。
私は全然予習しないで行ったのですが(←ちっとはしろよ…)
ラストのマラーホフが踊った
「ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ」という演目は、
モダンバレエですごく抽象的。
衣装が途中でかわりますが、
すごくシンプルな格好で、
一歩間違うと素人目には
カッコ悪いとすら思えそうなものなのに(たしか、透ける素材の白いトップス+タイツ…?)、
まったくそんなことに気がいかない。
踊りの動き自体の圧倒的な美しさ・力にひきずりこまれ、
一瞬も飽きることがなかった。
すごかったです。
ちなみに、21日は、
このHPに掲載されている演目(Bプログラム)
http://www.nbs.or.jp/stages/0802_malakhov/content03.html
から若干、変更がありました。
ヤーナ・サレンコ、ズデネク・コンヴァリーナ
の「エスメラルダ」がなくて、
「ドン・キホーテ」に変更になっていたようです。
HPのプログラムにない
「ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ」
がすばらしかったのは、上に書いた通りです。
よく言われることではありますが、
一流の人というのは、
私みたいなド素人にさえ
「すごい!」と感じさせる力があるんですね。
圧倒的でした。
マラーホフのプロフィールはこちら(ウィキペディア)↓
ウラディミール・マラーホフ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%9B%E3%83%95
私と同い年だということにも
いろんな意味でビックリでした……。
とても深い感動を得ることができました。
ちょっとまだうまく言語化できないくらい。
貴重な機会をくださった藤本さんに改めて感謝、です。
ななななにをおっしゃいますか――!!
私の方こそ、
ずうずうしく浅野さんの鑑賞に便乗しておきながら、
あのときは
ろくでもないことばっか口走っていて、
本当にすみませんでした!!(土下座)
特に、ベジャールの「ザ・カブキ」で、
赤ふんどし一枚(!!)というすごいインパクトの衣装姿の
複数(8名くらい?)の男性舞踏手が、
舞台後方に退いて手をつなぎ、
なんだか端からくるくる丸まっていくのに度肝を抜かれ、
「なにごとですか、この赤ふん男玉は!! 」
などと後で口走ったのは
……我ながら……どうかと…思いました。
こんなわたくしですが……
ぜひまた御一緒させてください〜!!
…いえ、アレは私のバレエの概念をこなごなにするよーな
インパクトだったので…。
忘れられんとです!!
テヘッ★(←あわててカワイく言ってみました。遅い)