『少女マンガパワー!』展に行ってきました。
http://www.kawasaki-museum.jp/display/exhibition/exhibition1.html

(チラシの画像は許可を得て掲載しています)
一見さらっとした、
おしつけがましさのない、
でもよく考えられた力のこもった展示で、
じわっときます。
さーっと一通り見るもよし、
じっくり見るもよし。
そんな展示だと思います。
★★★
展示内容ですが、
原画にパワーがあるのはもちろんのことですが、
さまざまな工夫がこらされていて
楽しいです。
たとえば、
水野英子先生の創作風景を撮影した映像が
流れていたりして、
「ああ、あんな素敵なものが、
ホントに、人の手で描かれてるんだなあ」
って改めて実感して、ジーンと感動したり。
※その貴重な動画、一部がここ↓で見られます。
(すぐに出てこない場合はスクロールしてください)
・ロングバージョンは、会場で!!(笑)
http://www.kawasaki-museum.jp/magazine/blog/report/
★★★
そして、(クレジットはないですが、
おそらくマンガ研究者・ヤマダトモコさんによる)
作品解説も、すばらしいです。
(※3/1追記
昨日、市民ミュージアムに行った際、
ご本人達に確認させていただいたところ、
作品解説は、
学芸員の金澤韻さんと、ヤマダトモコさんの分担作業だそうです。)
特に、個人的に心打たれたのが、
陸奥A子さんの解説文の、
陸奥が描き続けてきた「かわいさ」とは、「弱くて儚いこと」ではない。一見か弱そうにみえる少女たちの、「柔らかな強さ」である。
という部分と、
よしながふみさんの解説文の、
「大奥」に関する説明の、
この作品を読むとき、読者は無意識に現代社会のジェンダーについて考えさせられる。それには、彼女自身が女性の社会的なありようについて自覚的であることが影響しているだろう。さらに踏み込んで言えば、彼女が「ボーイズラブ」というジャンルから出発したことも無関係ではないだろう。それはこのジャンルが通念的な男女関係に違和感のある女性の心理から生まれたという側面を持つものだからだ。
という部分。
これらの解説文が、
「市民ミュージアム」という場所で
英訳もついた形で展示され、
図録にも収録されているということは、
少女マンガの本質に関わることを
きちんと言語化して
伝えるお仕事がなされた、ということなんだなぁと、
内心、
震えるほど感激しました。
★★★
そして、
こっそりと言ってしまいますが、
図録がすごくいいので、
興味のある方は、
お早めにかけつけて購入されたほうがよいと思います〜!!
上記の作品解説も、
「図版と作品解説」のページに収録されていますし、
出展作家11名のインタビューが掲載されているのですが、、
こちらも聞き手(ヤマダトモコさん)の知識と敬意が
きちんと活かされた的を射た質問がなされていて、
とても充実した内容になっています。
たしか、1500円だったかな。
お買い得図録だと思います。
★★★
はらわた引きちぎれそうなくらいの苦しさや悔しさを
ぐっとこらえて笑顔で生きるために
力をくれた
少女マンガよありがとう。
なんか、そんな気持ちになりました。
「つよく・やさしく・うつくしく」は
少女マンガパワー!」展のサブタイトル。
つよくなくては、
やさしくなんてなれねっす。よね。
★★★
尚、あさって、
3月2日の「新日曜美術館」http://www.nhk.or.jp/nichibi/index.htmlの
アートシーンのコーナーにて、
「少女マンガパワー!」展が紹介されるそうです。
NHK教育テレビで、朝9時〜10時(再放送夜8時〜9時)放映。
ご興味ある方、
こちらもお見逃しなく。
私も3/1に行って来ました〜(^0^)/
水野先生のトークショーのために朝7時半に家を出て9時半に入場、
そのまま5時閉館まで居ました(^-^;
こんなに「美術館」に居たのは初めてでした(笑)
あそこなら3日くらい篭っても問題無いです私☆☆☆
ファンレター書こうのコーナーもせっかくの機会なので2人の先生に
書いてポストに入れて来ました(時間が無かったので2人に絞るのが
難しかった(笑))♪
&教育テレビで紹介されていたとは知りませんでした(T-T)残念です〜
お久しぶりです。
パワー展、行かれたのですね!
>こんなに「美術館」に居たのは初めてでした(笑)
あはは、お疲れさまでした(笑)。
>あそこなら3日くらい篭っても問題無いです私☆☆☆
お気持ちわかります!!