2008年05月03日

福田里香さん×やまだないとさんトークセッションへ

昨日は、新宿ジュンク堂にて行われた、
福田里香さんとやまだないとさんのトークセッションへ行ってきました。

 『TEAM! チーム男子を語ろう朝まで!』(太田出版)発売記念
 西荻キッチン in ジュンク堂新宿店 「チーム男子を語ろう二人で!」 

というタイトルで、
先日出た『TEAM! チーム男子を語ろう朝まで!』に関連したトークを
福田さん、ないとさんのお二人で、というもの
(やまだないとさんは、この本のRUN&GUNのページの構成をなさったのだそうです)。


や。
すっごく面白かったです。

特に、
福田さんとないとさんは、
「チーム男子」に対するアプローチが違う、というのが興味深かったです。


福田さんは、チーム男子に対して、
ご自分が仲間に入るんじゃなくて、男子同士の関係を俯瞰で眺めていたい、関係性を楽しみたい、というポジション。
一方のないとさんは、
見ているうちに、少しずつ近づいていって、最終的にはその男の子に「なりたい」という感覚、とおっしゃっていて、
「そうなんだ!!」
「そういう感覚もあるんだなあ」
と、目からウロコでした。



そして、ないとさんが提唱なさっていた「チーム」と「ファミリー」という概念が
とても面白かったです。

福田さんが、その違いを、
「(複数の男子がいる共同体で)、中心人物がお父さんぽいとファミリー。
チームは均等なかんじ」

とおっしゃり、ないとさんは

「捨てられないものを抱えちゃったら、ファミリーになる」

とおっしゃっていて、
この定義にもなるほど、と思いました。
「チーム」は、一つの目的のためのかりそめ共同体、ってことなのかな。
ベタベタしすぎないのもいいのかな。


あと、福田さんにとっては、「関係性を観察する」ことがすごく重要なので、
女子だと、いまPerfumeが大好きで、
彼女たちの天然でキャラがぴたっときまってるところがいい、
とおっしゃっていたのも面白かったです。



そして、ないとさんが『チーム男子…』というこの本を

「読む前に、腐女子の本、って決めつけないでほしい」
「先入観をもたないでほしい」

という意味のことをおっしゃっていたのも印象的でした。


ないとさんは、「チーム男子には恋愛はいらない」というようなことを
おっしゃってたと記憶してますが、
勝手な解釈かもしれませんが、
お話を伺っていて、ないとさんがおっしゃってることって、

「恋愛にしなくてもいいんじゃない?」
「恋愛以外にも、いろんな濃淡の関係性があってもいいし、
それってステキじゃない?」

って意味じゃないかな、と感じました。


そんなないとさんの意見に共感するとともに、
でもそれは必ずしも「腐女子的な見方」を否定されてる、というわけでもなくて、
たとえばこの本で、
女子が、男子同士の関係のなにを面白いと思ったり、大事と思ってるのかを
丁寧に言葉を尽くして語ってる部分を、

「要するに、男同士のイチャイチャが好きなんだろ?」
「腐女子ってそうなんだろ?」

ってどうかザツに決めつけないでね
という意味じゃないかと思ったんですが、
…違ってたらスイマセン。


いえ、もちろん私自身は腐女子でもあり、
フィクションの中の男子同士の、あまりの仲の良さ・絆の強さを
「それって恋じゃん!」
と思ったり口走ったりすることもたびたびあるワケですが
(そしてそういうことを『ユリイカ』増刊『腐女子マンガ大系』に
書かせても頂いたワケなのですが)。


そんな私が「腐女子の本って決めつけないで」とおっしゃっていた
ないとさんの発言に共感するのもちょっとヘンにきこえるかもしれませんが、
「なにが語られてるか」を微細に見ないで、
枠(たとえば「腐女子」とか)だけでカテゴライズして
わかったような気持ちになることって、
されると悲しいことなので(でも私自身もやってしまうことがあるなぁと反省)、
共感してしまったのでした。




あと、
トークの最初に、福田さんが、

女子には、(フィクションとかドラマの男子に対して)
1)自分が中心になって●●くんとの関係を妄想する「ドリー夢」体質の人と、
2)俯瞰目線で、男子同士の関係性を愛でるタイプの人
の二種類がいて、
1)の人には2)の人ことはなかなかわかってもらえない。
でも、女子同士の間でハブられたら社会的な死なので、
うっかり2)のことを口に出せないよね、どこまで出すかがけっこう難しいよね

…という意味のことをおっしゃってて、「なるほどなぁー」と思ったり。


私自身は1)も2)も兼ね備えてるかんじなんですが、
……ん?
それって、よりオタク度が高いってことッスか?
めっちゃイタいってことッスか??
いま墓穴掘りましたか?

…ま、ま、まぁ、
それはおいておいてですね(←と、とりあえず深入りをさけて墓穴を慌てて埋めてみる)。


★★★
私は以前も福田さんとないとさんのトークを聴きに行ったことがあります。

目からウロコの鋭い指摘がびしばしとびかうお二人のトーク、ということもあって、
毎回すごく面白いんですが、それだけじゃなくて、
なんだか私にとっては、
ファッションの好みとか、雰囲気とか全然違うお二人が、
「そう思うんだ!」「わかるわかる」「えー、そこは私と違うよね」
と語り合っておられる様子を見ること自体が、
すごく楽しいです。


それは、ちょっと唐突な連想なんですが、
羽海野チカさんの『ハチミツとクローバー』3巻収録の
番外編「プックンとミルクティー」の、はぐちゃんとあゆの雰囲気を
思い出させてくれるというか。

この番外編は、女子同士でかわいいティーコゼーを手作りして盛り上がるお話なんですが、
はぐちゃんの

「楽しいね なごむね
女の子に生まれて 本当に良かったね」

っていう台詞があって、
大好きなエピソードです。

女子同士で、
自分たちのためだけに、好きな布ですごい時間をかけて、ティーコゼーを作る。
一見すごい乙女っぽいんだけど、実はけっこうおおざっぱだし力仕事(笑)、
というのもいい感じです。


女子の社交にはすごく重要な「お茶」というのものを、
ながくあったかく保つ(生活にはなくてもいい)ティーコゼーを、心の赴くままに手作りして、
「女の子に生まれて 本当に良かったね」
って言いあうのって、
おおげさにきこえるかもしれないけど、

「わたしたちがわたしたちのために
かわいいものを作って楽しく過ごす」

ってことを、そっと祝福してる、ということだと思うのです。
誰かにかわいい、って思われる(媚びる)ためじゃなくて、単純に、
自分たちの楽しさのためのかわいさの快楽。
それは、意地悪して「男子、あっち行け」って言いたいワケじゃないんだけど、
現時点ではやっぱりちょっと「女子同士の快楽」ってかんじがあるかも、です。



それは、『チーム男子を語ろう朝まで』のなかで、
男子の話しててもその男子とつきあいたい、とかじゃなくて、
実は男子は直接カンケーねーよ、
語るのが楽しいんだよ、
みたいな部分と、ちょっと重なってる気がします。



たしか、
ないとさんが、そういうところを
「女のDT」
「女子タモリ倶楽部」
と呼んでおられましたが、
そういう楽しみを知ってる人(女のDT(笑)?)が、私は好きみたいです。


そんなわけで、トークも聞き応えがあり楽しかったです。
もちろん、読み応えもばっちり(濃いです!)の『TEAM! チーム男子を語ろう朝まで!』、未読の方にはオススメです。


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posted by 川原和子 at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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