2011年08月24日

本日発売の『an・an』移動図書館

えー、本日発売の『an・an』(no.1771)の

「移動図書館」というページで

マンガ研究者のヤマダトモコさんとともに(対談形式)
おすすめのマンガを3作、ご紹介しています〜!

http://magazineworld.jp/anan/1771/read/

anan 移動マンガ図書館
第5回「心のダークサイドを肯定の巻」


です。


実際にマガジンハウスさんにお邪魔して
ヤマダさんと語り合ったのですが、
常に

「マンガの話を始めると止まらなくなり、
帰りの電車に乗る駅の改札前でまで

しつこく語り合っている


というわたくしたちですので、
……まとめてくださったライターさんには
ご苦労をおかけしたかと思います………。
ありがとうございました(涙)。


テーマも、一筋縄ではいかないところを
あえてせめてみました!!
こういうテーマにもこたえてくれる作品が
たくさんある
マンガの世界って、
マジすごいと思う今日この頃です。


ヤマダさんは
ふだんから仲良くして頂いているこの道のプロフェッショナルですが、
すばらしい知識量とふところの深い性格の
素敵な方。
おまけにお酒もお強いので、
つい、酒好き同志でエンドレスで語らってしまうのでした……
(いつもおつきあいいただき
ありがとうございます)。


今回の対談は、もちろんアルコール抜きでやっております(笑)!
よかったらご覧下さい。
posted by 川原和子 at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月11日

コミケ3日目『U-cafeX』に登場しています

 暑いですね…。
あまりに暑いせいか
長いこと続けていたセミロング(ロング?)の髪を
モーレツに切りたくなり、
数年ぶりに思い切ってばっさりと切りました。

すっきりしました!!

…なんかちょっと、
頭の形全体がきのこに似てしまった
気もします。
また一歩きのこに近づいた…!!(「サルまん」風に)


それはともかくとして、
明日からいよいよ夏のコミケですね!

3日目(8/14(日))に
西2け-18aせいかんせい
にて販売の

『U-cafeX』という同人誌に
座談会の形で参加させていただきました。


★『U-cafeX』紹介ページ(6月の文学フリマ用のページです)
(私のなんだかものすごい自己紹介がアップされてて赤面)

http://ashikure.masa-mune.jp/bungakufurima.html


「BLについて本気出して考えてみた」という特集で、
5名の方がかかれたBLの小説と漫画を題材に、
金田淳子さん、藤本純子さんと語り合うことによって
BLとはなにか?というのを浮き彫りにしていこうという試みです!
当然、題材作も掲載されています。

(当日話していくうちに
金田淳子さんがすごい名言をおっしゃったんですが、
それを私がすかさずメモってる姿まで収録されていて
自分のことながら笑いました……。)


なんとこの同人誌、
amazonでも入手可能ではありますが、


コミケでは立ち読みOKだそうですので、
コミケにいらっしゃる方は
ぜひブースまで足を運んでみて下さい。

コミケ3日目西2け-18aせいかんせい」(ブース名がU-cafeではないのでご注意を)


『U-cafeX』には
小説も収録されていますが、

成田駿さんの「フォントガール」が素晴らしかった。

人ではなく、「文字」にこだわり
「文字」をこよなく愛するいっぷう変わった美少女(高校生)が主人公、という
意表を突く設定ですが、
文章のリズムやドライブ感がとにかく爽快で
「文字を読む喜び」にあふれた快作です!
ストーリー展開などは
個人的にはちょっと苦手な部分もあるのですが、
それを乗り越えて読まされてしまう力のある文体。
オススメです!
posted by 川原和子 at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月01日

NTT出版webマガジンの連載、更新。

早いもので、今日から8月です。

私は
7月なかばの猛暑で夏バテ気味となってましたが、
その後、涼しめの日が続き、
ちょっぴり持ち直してきました。
なんとか、
このくらいの気温が続いてくれると嬉しいんですが…。

★★★
NTT出版webマガジンで
連載させていただいている
おすすめマンガ時評
「此れ読まずにナニを読む?」
更新していただいてます。


今回は、

曽根富美子 『パニック母子関係<カプセル>』(ぶんか社)

http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/comic/077.html

をとりあげています。



曽根富美子さんは、
「問題作」を正面から描く方で
作品の読後感もなかなかヘビーなのですが、
読み応えがあります。
こういった作品をがっつり読んでみたい方、
幸いにも
いま、文庫がたくさん出ていますので
ぜひ手にとって見て欲しいです。



この他の作品は、
実はまだ私も未読のものがほとんどなのですが、
気力体力を整えて(←この理由は後ほど説明いたします)、
ぜひ読んでみたいと思ってます。
大人の「夏休みに挑戦」本にふさわしい作家さんかもしれません。




★★★
曽根さんの代表作・「親なるもの 断崖」


昭和初期、東北から北海道・室蘭の遊郭に売られた少女達を描いた作品。


「苦役としての性」のすさまじさが迫力を持って描かれていて、
私自身は
お恥ずかしいことに
あまりの衝撃に(比喩ではなく…)体の具合が悪くなって
読み通せないのですが(なので、他の作品でも
体調を整えて読むことにしているのです)、
すごい作品です。

★★★
届くべき人に
もっと届いて欲しい、と思う作家・作品たちです。
posted by 川原和子 at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月26日

【告知】本日、お昼12:00からNHKワンセグ2出演

ぎ、ギリギリで申し訳ありません!

本日
7/26(火)のお昼12:00から
ケータイ専用のNHKワンセグ2にて放映の

「ワンセグランチボックス」という番組で、
以前(6/27〜29)
私が出演させていただいたマンガ紹介コーナー

「女のまんが道」が、三日分まとめて再放送されます。

<番組HP>
http://www.nhk.or.jp/lunchbox/1seg2/
http://www.nhk.or.jp/lunchbox/1seg2/toku/toku201106_4.html

紹介しているのは、

●「主に泣いてます」東村アキコ
●「花のズボラ飯」原作:久住昌之、漫画:水沢悦子
●「3月のライオン」羽海野チカ

の三作品です。

もしよかったら、ご覧になってみて下さいませ。
posted by 川原和子 at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月26日

6/27(月)〜29(水)、12:00からワンセグ出演!

暑かったり涼しかったり、
温度差激しい今日この頃、みなさまお元気でしょうか。


★★★
明日から、
6/27(月)〜29(水)の三日間、
12:00からケータイ専用のNHKワンセグ2にて放映の

「ワンセグランチボックス」
という番組のマンガ紹介コーナー
「女のまんが道」に出演します。
よかったら見てみてください〜。


紹介している作品は、

6/27(月) 東村アキコ「主に泣いてます」

6/28(火) 原作:久住昌之、漫画:水沢悦子「花のズボラ飯」

6/29(水) 羽海野チカ「3月のライオン」



昨年も、6月、9月と三日ずつ出演させていただきました。
今回から番組の担当者が交替されましたが、

画面的にもマンガの面白さがなんとか楽しく伝わるように
といろいろ考えてくださり、このような形に。


……ますますわたくし、

イロモノ度が高まった気もしますが
気のせいでしょう。たぶん。



今回ご紹介した作品のうち、
「花のズボラ飯」と「3月のライオン」は、
NTT出版の連載でもご紹介しています。
●「花のズボラ飯」
http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/comic/070.html

●「3月のライオン」
http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/comic/074.html

また、東村アキコさんの作品「海月姫」もとりあげております。
●「海月姫」
http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/comic/047.html


【関連】
過去のエントリ
2010年06月07日
●本日より、ワンセグの番組に出演します!
http://mangalove.seesaa.net/article/152454645.html
2010年09月10日
●9/13(月)〜15(水)、ワンセグ出演します!
http://mangalove.seesaa.net/article/162156988.html
番組表はこちら。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/ch.cgi?area=001&date=2011-06-27&tz=now&ch=35
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/ch.cgi?area=001&date=2011-06-28&tz=now&ch=35
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/ch.cgi?area=001&date=2011-06-29&tz=now&ch=35
posted by 川原和子 at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月28日

NTT出版webマガジンの連載、更新。

NTT出版webマガジンで
連載させていただいている
おすすめマンガ時評
「此れ読まずにナニを読む?」
更新していただいてます。


今回は、
竹内佐千子

『おっかけ!』(ブックマン社)

http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/comic/075.html

をとりあげています。


『おっかけ!』の著者・竹内さんの作品ですが、
私は『くされ女子!』



という本を読んで、

その突き抜けたオープンハートに惚れ込んでしまいました。

レズビアンで腐女子、という
あまり一般的じゃないと思われる立ち位置の著者ですが、
「マイノリティである」ということに対して
ものすごくニュートラルなんですよね。
それでいて、ご自身(や周囲の人)の体験を
笑いを交えて語るセンスが卓越した方です。
かっこいい!!


『おっかけ!』は、私にとっては
読むと「おっかけ」になれない自分に
忸怩たるものを感じてしまう本です(笑)!

興味のある方、ぜひご一読を。
posted by 川原和子 at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月10日

【情報】吾妻ひでお展&「貸本マンガの時代」講座

 現在、明治大学では
吾妻ひでお展を開催中ですが
みなさま、もう行かれましたか?


 吾妻ひでお氏は、
最近では『失踪日記』で数々の賞を受賞され話題を呼びましたが、
その吾妻氏ご自身の長い作家生活における作品全体はもちろん、
与えた影響の大きさまでも
目に見える形で
見せてしまおう!という意欲的かつ豪華な展覧会です。


しかも、二つの会場同時開催

しかも無料!!

(※ただし、米沢嘉博記念館は休館日が火・水・木。
つまり、見られるのは金・土・日(&祝)・月なのでご注意を!)




さらに二つの会場
ちょっと歩きますが

近いので、
できればぜひ二箇所ともご覧になってみてください。
吾妻氏のファンはもちろん、
オタク文化の歴史に興味のある方なら
必ずや楽しめる展覧会です。


詳しくはこちらを。
http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-azuma.html

※スペースが広い明治大学博物館特別展示室での

「吾妻ひでお美少女実験室」、

吾妻さんのおたく文化に及ぼした影響が
クリアに整理されて、
刺激的、かつ見応えのある内容になっています。
5/23(月)までと会期が少し短いので
こちらもご注意下さい〜!!

そして、
スペースこそ広くはないですが、
米沢嘉博記念館

「吾妻ひでおマニアックス」

すごい密度で見応えアリ。
「不条理日記」の元ネタ解説、すごいです。
もちろん、吾妻さんのマンガの「一コマのネタ密度」と
その面白さにも、
改めて驚愕させていただきました…!!


★★★
そして森下文化センターでは、

「貸本マンガの時代」という講座


開催されます!!
なんと、本日受付開始です(ネットからも申込み可能)。


昨年の朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』でも
あらためて注目された「貸本マンガ」の世界について、
豪華なメンバーが語って下さる貴重な機会!!
コーディネーターは、『ゲゲゲの女房』で監修に協力されていた
現代マンガ図書館館長の内記稔夫さん!!

詳しくは森下文化センターのHPを。
http://www.kcf.or.jp/morishita/kouza_detail_010200500070.html


※以下、森下文化センターHPより引用です

期間・曜日 2011年6月26日(日)〜12月11日(日)
回数 全4回
時間 14:00〜16:00
定員 40名 ※定員を超えて受け付ける場合があります
受講料・教材費 6,000円(全4回分) ※1回ごとの受講の場合1,700円
進行役・コーディネーター 現代マンガ図書館長 内記稔夫
ゲスト みなもと太郎先生ほか
場所 江東区森下文化センター 4階AVホール

コンサート・公演一覧 イベント一覧 講座一覧

森下文化センター
〒135-0004 東京都江東区森下3-12-17 TEL03-5600-8666 FAX03-5600-8677


恒例となりました田河水泡・のらくろ館のマンガ講座。
 今年は、水木しげるブームをきっかけに脚光をあびることとなった
「貸本マンガ」を取り上げ、その果たした役割や時代背景などを、当
時を良く知る漫画家の方々をお招きし、対談形式で語っていただきます。
 進行役・コーディネーターは、現代マンガ図書館長・内記稔夫さん
です。貴重な機会を、ぜひお見逃し無く。


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【講座カリキュラム】

進行役・コーディネーター:内記稔夫

第1回6/26(日)「貸本マンガとは〜歴史、時代、表現」
         【ゲスト講師:みなもと太郎先生】
第2回8/28(日)「貸本マンガの世界〜劇画の誕生」
         【ゲスト講師:辰巳ヨシヒロ先生】
第3回10/23(日)「貸本マンガの世界〜父娘二代、マンガ家として」
         【ゲスト講師:今村洋子先生】
第4回12/11(日)「貸本マンガの世界〜貸本マンガから週刊誌へ」
         【ゲスト講師:川崎のぼる先生&ビッグ錠先生】
posted by 川原和子 at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月29日

NTT出版webマガジンの連載、更新。

NTT出版webマガジンで
連載させていただいている
おすすめマンガ時評
「此れ読まずにナニを読む?」、
更新していただいてます。


今回は、
羽海野チカ

『三月のライオン』(白泉社)

http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/comic/074.html

をとりあげています。



フィクションという「うそ」の存在する意味って、
いったいなんだろう?
どういうことなんだろう?
という、
あきらかに自分の手に余る大きな問いに対する
いまの自分の正直な考えを書きました。

よかったら、読んでみてください。
posted by 川原和子 at 15:26| Comment(2) | TrackBack(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月20日

NTT出版webマガジンの連載、更新しています

しばらく更新が滞っておりました。
あらためまして、
3月11日の東日本大震災にて被災なさった方々に
心からお見舞い申し上げます。


私は当日、東京の自宅にいて、
幸い怪我等はありませんでしたが、
自室の本棚の上にのせていた雑誌等がほぼすべて落下、
本棚の一番上の本も落下して床に散乱しました。
台所においていた花瓶が二つ割れたほかは
大きな被害もなかったのですが、
クローゼットや作りつけの棚などは
中身がかなりゆすられて手前に出ていて、
扉を開くとものが落下してきたりして、焦りました。


東京で暮らしていると、震災以降、
(現在は行われていませんが)計画停電が行われたり
節電でコンビニやスーパーの照明が暗くなっていたり
急行の電車が運行をみあわせていたり
スーパーの棚の商品が(一時的に)ごっそり減っていたり
余震が(これはいまだに)続いていたり…と
「目に見える形の変化」がいっぱいあるのですが、
先々週、法事で福岡に行ったら
まったく関東とは様子が違っていて
変な言い方ですが
「震災前の世界」が続いている…という
すこし不思議なかんじがしました。

日本は、狭いけど広いんだな、ということを実感します。


被災された方々が辛い状況下にいらっしゃることを思うと
日々、胸が痛みます。

現実的には
自分にいまできることは
ささやかな寄付くらいで
はがゆい面もありますが、
自分に出来ることを
なるべく粛々とやっていくよう
心がけていきたいと思います。


★★★
遅くなりましたが
NTT出版webマガジンで
連載させていただいている
おすすめマンガ時評
「此れ読まずにナニを読む?」、
更新していただいてます。


今回は、
ワタナベ・コウ『裁縫女子』

http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/comic/073.html

をとりあげています。


不器用な私からはとてもまぶしい存在の
「裁縫女子」の著者が描かれたエッセイマンガです。

既製品が安価に出回るようになり
たしなむ人が少なくなってしまった「裁縫」ですが、
裁縫を愛しつつも、
そこにまとわりつきがちな思いこみを
かろやかにふりはらう視点も感じる、
茶目っ気と鋭さ、
そして合理性をあわせもった方の作品だと思います。
posted by 川原和子 at 09:52| Comment(1) | TrackBack(0) | マンガ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

NTT出版webマガジンの連載、更新!!

NTT出版webマガジンで
連載させていただいている
おすすめマンガ時評
「此れ読まずにナニを読む?」
更新していただいてます。


今回は、

絹田村子 『さんすくみ』 (小学館)

http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/comic/072.html

をとりあげています。


宗教法人(神社・仏閣・教会)の息子たちのコメディ。
マンガ研究者のIさん(@iwa_joseさん)考案の
彼らの呼び方、スキであります。

単行本が2冊出ている今は
読み頃かも。
80年代の白泉社少女マンガテイストがお好きな方には特に、
強力にオススメです!!
posted by 川原和子 at 14:34| Comment(0) | TrackBack(0) | お仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする